会長挨拶
今,新型コロナウイルス感染症の脅威により,市民の生命と健康が脅かされています。
さらに,外出自粛要請や休業要請などにより,市民生活は逼迫し,失業も急増しています。
医療従事者の方々におかれては,自らの感染の危険にもかかわらず,医療崩壊寸前の状況で昼夜奮闘されておられます。
このような窮状を目の前にして,私たち弁護士会にできること・・・。
それは,市民の皆様の司法アクセス(法的な救済の道)を閉ざさないことだと考えています。
4月からは電話相談を増設して,市民の皆様からの悲痛なご相談に耳を傾けています。
弁護士会としても,最大限の感染防止対策を採りながら,市民の皆様と共に闘っていく決意をここに表明します。
どうか希望を失わないでください。
私たち人類には,あらゆるウイルスや疫病との闘いを乗り越えてきた長い歴史があります。その歴史の延長線上にいる私たちに,今回の危機を乗り越えられないはずはありません。
私たち1人1人が,人類の祖先たちが生き抜いてきた類いまれなる命を受け継いできたのです。
生きたくても叶わない命がある中で,自らのこの命を大切にしてください。
いつの日か,光は必ず見えてきます。
また,いつか再会できる日を今は待ちましょう。
令和2年度 佐賀県弁護士会 会長 富永洋一
弁護士とは?
「弁護士」については、理屈ばかり言う人、自分とは全く関係ない人、なかには怖い人、そう思う方も多いかもしれません。しかし、弁護士は、法律を駆使するプロフェッショナルとして、皆様の生活に関して生じた「あらゆる種類の」トラブルに関して、その解決のために日々携わっております。
皆様がよくイメージされる離婚、交通事故、刑事弁護を始め、お金の貸し借りを巡るトラブル、借金の整理、自己破産の申立て、子供の親権者争い、DV(近親者による暴力)への対応等のほか、会社関係でも契約書の作成、株主総会の指導、最近では個人情報保護法への対応などの法的アドバイスを行っております。
皆様がトラブルを抱えたとき、それは弁護士が解決できるものかもしれません。早期の対応が重要ですので、お早めに弁護士にご相談下さい。
弁護士会について
弁護士は法律を正しく適用するプロとして、社会正義の実現のための活動も行います。その中核が、各県におかれた弁護士会です。
佐賀県の弁護士会には、弁護士108名が在籍し、全国で大きな問題となっている多重債務問題、暴力団などの不法勢力への対応、子どもや高齢者などの弱者保護のため、委員会などを通じてその解決に向け努力しております。
佐賀は小さな県ですが、弁護士会では、地域の実情に沿った法律相談活動を行うべく、3つの部会(窓口)を設けています。佐賀部会(佐賀市)に82名、唐津部会(唐津市)に12名、武雄部会(武雄市)に14名の弁護士が在籍し、相談に対応しておりますので、「困ったな」と思った際にはお近くの相談窓口にご相談下さい。
これまで、弁護士は敷居が高いと思われ、弁護士への接点は十分とは言えませんでした。佐賀県弁護士会では、佐賀県の皆様のために、より弁護士が身近な存在になり、多くの方の助けとなるよう今後も最大限の努力をしていきます。